原作沿鼬長編参
□巻の64
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『イタチ……』
鼬「……!」
『私の…封印を……解い…て…』
鼬「封印だと?」
寧々の呪印を封印したのはイタチとは言え
カブトが操ってのこと。
イタチ本人の意思での術ではない為
イタチには何のことか理解できなかった。
鼬「呪印が封印されているのか?」
兜「イタチくん…君が寧々ちゃんの呪印を封印したんじゃないか」
『あんたが…っ…、操って…たん、でしょ…!』
兜「ククク…そうだね。しかし…イタチくんにはその封印を解くことはできないよ」
『何…!?』
兜「イタチくんが封印したとは言えそもそもは僕の封印術だからね」
イタチにかけられていた術が破れても
寧々の封印が解けない以上、
カブトを殺すことはできないのだ。
鼬「弱らせてから幻術をかけ封印を解かせるしかないな」
『………。』
鼬「お前はそこで大人しくしてろ」
『うん……』
弱った寧々を抱きかかえ壁へ凭れさせる。
そしてイタチはカブトの前に立った。
兜「イタチくん、君も厄介な能力を持つ忍だからね…、正々堂々戦っても僕は君に勝てない…」
カブトは印を結ぶと親指を噛み
地面へと手を翳した。
途端煙が立ち上がる。
鼬「!!?」
『そ、それは…!!』