原作沿鼬長編参
□巻の63
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豪火球の炎も煙も徐々に落ち着き中から1つの固体が現れた。
兜「氷遁で盾を…?」
鼬「………。」
兜「ククク……チャクラももうないだろうに…」
鼬「チャクラももう殆ど残っていないようです。これ以上術の発動は厳しいかと…」
兜「…だろうね、まぁいい。イタチくん…あとは頼むよ」
鼬「…はい。」
イタチは氷の盾へと近づき
氷に包まれた寧々を見下した。
そしてクナイを氷に刺し込み氷の盾を割った。
鼬「………。」
『イタチ……』
その中から出てきた寧々の顔は蒼白で
額に汗を浮かべていた。
誰がどう見ても彼女はチャクラ不足で動かぬ体を必死に起こしているようだった。
イタチは巻物を取り出す。
そして巻物に施された術式に自らの血を塗りつけた。
すると巻物は煙を上げた。
『!!』
気づけば寧々は呪術縄で全身を縛り上げられていた。
その呪術縄はイタチの手と繋がっていた。
鼬「………。」
『イタチ……』