原作沿鼬長編参
□巻の62
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寧々はカブトの胸倉を掴んで彼を壁に押し付ける。
兜「………。」
『どうしてイタチを…皆を…巻き込んだの?』
兜「どうして?そんなの決まっているだろう?君を手に入れやすくするためだよ」
『………。』
寧々の瞳が紅く光る。
兜「おやおや怖い顔だね…。」
『………。』
兜「………。」
『あなたさえ居なければ…』
兜「あなたさえ居なければ…?」
『あなたさえ…っ…こんなことしなければ…!』
兜「こんなこと…しなければ…?」
『ふざけないで!!』
兜「ふざけないで…?」
『……あなた…』
カブトは楽しそうに寧々の言葉を鸚鵡返しする。
寧々はそれを冷たく光る写輪眼で見下す。
カブトは怪しく不気味な笑みを浮かべながらヘラヘラと寧々を見ている。
『………っは…』
寧々は手にチャクラを集中させ青く燃え盛る火の玉を作り出した。
※螺旋丸の火遁verだと思ってください!
兜「……フフ…」
『…くっ……!』
今にでもカブトを殺してやりたい。
呪印が封印されているけど、今の体勢は私が有利。
今ならきっと…殺すことができるというのに…!
でも…カブトを殺してイタチが無事に我へと還るかどうかもわからない。
だから…今こいつを殺すわけにはいかない……