オビト原作沿い中編
□巻ノ十
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光が当たるところには必ず影がある。
勝者という概念がある以上
敗者は同じくして存在する。
平和を保ちたいとする利己的な意思が戦争を起こし
愛を守るために憎しみが生まれる。
これらは因果関係に当たり切り離す事が出来ん…
本来はな。
だが、勝者だけの世界
平和だけの世界、愛だけの世界、
それらだけの世界を創る事も出来る。
夢だからなんだって思い通り。
死んだ人だって生きてる事に出来る。
「ここまでは、以前にも話したな」
『………』
「…この先は誰にも話したことがない。ペインでさえも知らない。誰もこの、本当の計画には気付けないだろう…」
『…本当の、計画……』
「ねねこ、お前だけだ」
『…わたし、だけ……』
「…その計画を、俺は”月の眼計画”と呼んでいる」
『月の眼計画…?』
「全てが俺と一つになる。全ての統一を成す完全体だ」