オビト原作沿い中編

□巻ノ十
1ページ/4ページ




光が当たるところには必ず影がある。
勝者という概念がある以上
敗者は同じくして存在する。
平和を保ちたいとする利己的な意思が戦争を起こし
愛を守るために憎しみが生まれる。

これらは因果関係に当たり切り離す事が出来ん…
本来はな。

だが、勝者だけの世界
平和だけの世界、愛だけの世界、
それらだけの世界を創る事も出来る。

夢だからなんだって思い通り。
死んだ人だって生きてる事に出来る。




「ここまでは、以前にも話したな」

『………』

「…この先は誰にも話したことがない。ペインでさえも知らない。誰もこの、本当の計画には気付けないだろう…」

『…本当の、計画……』

「ねねこ、お前だけだ」

『…わたし、だけ……』

「…その計画を、俺は”月の眼計画”と呼んでいる」

『月の眼計画…?』

「全てが俺と一つになる。全ての統一を成す完全体だ」
次へ
前の章へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ