オビト原作沿い中編

□巻ノ八
1ページ/4ページ







『うわ、すごい…全部、傀儡…』

鳶「あんまりチョロチョロとしないで下さいよう、ねねこさん!」



ねねこは無残に転がる様々な傀儡に
興味津々で、色々なものに目移り、
そして手をも触れようとしていた。



鳶「ちょ、危ない!サソリさんの武器には猛毒が仕込まれてるんですよ!」

『もう、死んでるんだから動いたりなんてしないでしょ』

鳶「…はぁ……」





トビの言うことはあまり聞かないねねこ。
それはいつもの事なのでトビは構わず探し物を続ける。






『で、何を探してるの?』

鳶「あっ!」

『?』

鳶「ありました!ありましたよゼツさん!」

絶「!」





マダラ扮するトビの手には
玉の字が記された指輪。






鳶「これで僕も暁のメンバーに入れますかね…一人分の枠、空いたんだし」

『あっ、指輪!』

絶「バカヤロー…ソンナニ簡単二イクカ…」
白「いいじゃないか…入れてあげれば。」

鳶「………」

白「トビはいい子だ…」






指で弾き宙を舞った指輪をねねこは横取りする。






鳶「ちょっと!ねねこさん!!」

『良いでしょ、見るだけ』

「……見たところで面白いものじゃない」

『あれ、マダラに戻っちゃったの』

「何だ、不服か?」

『ううん、マダラの方が良い』

「…フン、行くぞねねこ」

『あっ、』







マダラはねねこが眺めていた指輪を乱暴に奪い取った。






『これ、木の葉の忍がやったんでしょ』

「…ああ、そうだ」

『…私、こんなところに居て大丈夫?』

「なに、心配は要らん。このうちはマダラがついてるだろう」

『…そうなんだけど、ね』

「………」





マダラはねねこの頭にポンと手を置く。






「お前を危険な目に遭わせたりなどしない」

『…べつに、戦闘になるのが不安なわけじゃないわ』

「………」

『わたしが生きてることがバレると、色々と厄介なんでしょう?』






いよいよ暁は計画に向けて本格的に動き出した。
漸くねねこもアジトから出るようになったが
勿論、それはマダラ扮するトビと共に行動することが条件で。
しかしマダラはねねこに危険を伴う任務は与えなかった。
次へ
前の章へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ