めいん*short Nobel

□あったかさ。
2ページ/4ページ


「げほっげほ‥はあ、死ぬかと思った‥」

何とか川の流れの遅い、場所に落ちたため、溺れず橋の近くに上がれた。あーあ‥びしょびしょだよ。と、カノがタオルを持って下に降りてきたのでいいタイミングを計り頬を引っ張った

「あだだだだっいひゃ‥いっいひゃいです‥‥っごふぇんなさい、僕がふぁるかったです、だから‥っ」
「お前の言うことを聞くと禄な事がおこる、俺の疫病神かコラッ」
「違う違う!其れは僕のせいじゃ‥有りますねごめんなさい」

カノは直ぐに反対するや否や空気で反抗するのを止めた、からかうのが大の楽しみだ。カノは持ってきたタオルで俺の頭を拭き始めたので自分ですると言い張ったがカノはやめなかった。ちょっと恥ずかしくって赤く染まった顔を隠すように下を向いた。

「‥よし、これでよし。それと‥ーはいこれ、貸してあげるから着替えておいでよ」
「あ、ありがとう‥‥ーおい、能力使えなくなるぞ、任務はまだ‥ーー」
「もう、連絡しといたよこういう理由で出来なくなったって‥理解してくれたよ。」
「‥‥‥‥やけに優しくないかカノ」

「何時もこうだけど‥」

呆然とした顔でカノは見ていた。俺は立ち上がり覗くなよ?とぎろっとカノを睨みつけ、少し離れた場所で上着だけ着替えることにした。

「其れにしても‥‥あったかいな、此」

ぎゅっとカノから貸して貰ったフード付きの上着を抱き締めた。



×××××××××
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ