古今和歌集





巻第一  春歌上
巻第二  春歌下
巻第三  夏歌
巻第四  秋歌上
巻第五  秋歌下
巻第六  冬歌
巻第七  賀歌
巻第八  離別歌
巻第九  羇旅歌
巻第十  物名
巻第十一 恋歌一
巻第十二 恋歌二
巻第十三 恋歌三
巻第十四 恋歌四
巻第十五 恋歌五
巻第十六 哀傷歌
巻第十七 雑歌上
巻第十八 雑歌下
巻第十九 雑躰
巻第二十 大歌所御歌








やまとうたは、
人の心を種として、
よろづの言の葉とぞなれりける。

世の中にある人、
ことわざしげきものなれば、
心に思ふことを、
見るもの聞くものにつけて、
言ひいだせるなり。

花に鳴く鶯、
水にすむかはづのこゑをきけば、
生きとし生けるもの、
いづれか歌をよまざりける。

力をもいれずして、
天地をうごかし、
目に見えぬ鬼神をもあはれとおもはせ、
男女のなかをもやはらげ、
たけきもののふの心をもなぐさむるは
歌なり。






《参考》
『古今和歌集』
窪田章一郎校注
角川ソフィア文庫




素材:雪月花

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