ほのぼの系

□ほのぼの系A
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夜21:30 公園

俺はちゃりんこを漕いで
家の近くの公園を通る


暗闇に人影が
もしかして…


「ひかる」


そう呼ばれた少年は顔を上げ
「なおや」


返事が返ってきた


ベンチの隣に座る


「バイトの帰り?」


「うん、なおやは塾の帰り?」


「うん!」

俺とひかるは幼馴染だ

小学生からの付き合いで
今高校生だから

10年くらいかな


家も隣

「もうすぐ補導される時間になるよ、帰らないのか?」


「うん…もうちょっとここにいる」


俺はひかるのことを知っているようで知らない
時折寂しそうな顔になるとき
俺を傍に置かない


「んじゃ俺も」


「え!?なおやは帰りなよ、おばさん心配しちゃうよ」


「それはこっちも同じセリフ」


「ぶっはは」


目が合い二人で笑った


ひかるが笑顔の時が俺は一番好きだ
あ!ライクだぞラブじゃない!!

だってラブで告白してまたひかるが悲しい顔になったりしてこの関係が壊れるのが俺はイヤだ


「あ!そうだこれ飲む?なんか甘すぎて無理だったんだよ」


「お!サンキュー」
間接キス//


缶ジュースをもらい
ゴクゴクと飲み干す

「うわぁ甘!!なんでこれにしたんだよ」


「さっぱりしてるかと思ってさ」


「いやーこれはしてないだろ、だって苺ミルクだぜ」


「でもなおやが来て飲んでくれたから俺はよかったよ」


ニコと笑うのがちょっとドキッとさせられる
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