輝け!未来のビッグアイドル!
□Lesson 1 A・RA・SHI
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「ねぇねぇ、今年も嵐のコンサートやるらしいよ!」
「本当!今年こそは当てに行きたいな〜」
「無理じゃね?コンサートの倍率すげぇらしいし」
「そうだよねぇ〜…ファンクラブに入ってても厳しいかな〜」
トキヤ「どうしました、音也」
不意に聞こえた女の子達の声。
会話からは、今一番人気のアイドルグループの名があった。
音也「嵐って…ジャニーズ事務所で今一番人気っていう…」
トキヤ「嵐?…あぁ、そうですね。この間も新曲が出ていましたし。ここ最近は、2、3ヶ月のペースで新曲を出しています」
音也「最近の子は、若いグループが好きかというと、そうでもないのかな」
トキヤ「それ失礼ですよ。まぁ歳を重ねても消えない輝きがあるというのでしょうか」
目の前にある嵐の新曲CDを手に取ってみる。
音也「ふーん…」
俺には、まだ正直ファンの気持ちだとか、
よく分からない。
ライブだって嵐ほど大きいものを開いた事もない。
まぁ、まだ新人だってのもあるだろうけど。
───────
音也「あ、マサにレン。やっほ〜」
真斗「あぁ、一十木に一ノ瀬。来たか」
今日は雑誌の撮影がST☆RISHであった。
楽屋では御曹司2人が、
お茶を啜りながらまったりしている。
トキヤ「…翔と四ノ宮さんは?」
レン「ジュース買いにいったよ」
レンがテレビのチャンネルを変えながら言う。
すると…
「だぁあー!抱きつくなバカ!」
「翔ちゃん可愛いですぅ」
仲良げに現れたのは、翔と那月。
トキヤ「なにふざけているのですか。早く着替えなさい」
翔「はーなーせー!!」
はぁ、と溜め池をつくトキヤ。
やっぱり楽しいな、このメンバーといると。
「失礼します!ST☆RISHの皆さん!緊急です!」
『!!?』
「嵐の方々が…緊急で訪れることになりました…」
レン「…嵐?」
音也「嵐が来たから…何?」
トキヤ「バカですね、後輩なんですから、挨拶に行くに決まってるでしょ」
真斗「そうだな、同じアイドルであるゆえ、挨拶はかかせんな」
那月「わぁ!嵐さんに会えるんですね!」
翔「お前、嵐好きだったか?」
那月「大ちゃんが可愛いです〜」
音也「と、とりあえず行こうか!」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
『失礼しまーす』
『はーい』
音也「えっと…はじめまして。ST☆RISHの一十木です!えっと…その…」
松本「あ!新人アイドルさん達だ!」
相葉「わぁ!可愛い〜」
音也「えっと!その…」
緊張している音也に2人の人が興味津々に駆け込む。
トキヤ「こんにちは、はじめまして。ST☆RISHの一ノ瀬です。今日はよろしくお願いします」
とりあえず、必死に音也をフォローするトキヤ。
櫻井「はじめまして。俺は櫻井翔!」
トキヤ「存じております」
櫻井「そっか(笑)しっかりしてるねぇ。」
二宮「HAYATOの時とは大違いですね」
不意討ちをかけるように二宮がトキヤに話し掛ける。
トキヤ「私はHAYATOではありません。一ノ瀬トキヤです」
二宮「存じております」
トキヤをからかうようにニヤニヤ笑う二宮。
トキヤはキッと二宮を睨み付けた。
相葉「ダメだよニノぉ。トキヤくんも頑張ってるんだからさぁ」
相葉が焦って仲立ちをする。
櫻井「ごめんね、うちのニノ、少し腹黒いから」
音也「大丈夫です。ね?トキヤ」
トキヤ「………」
真斗「一十木、そろそろ」
音也「あ、うん。それじゃ、失礼しました」
────パタン
相葉「…幼いねぇ」
櫻井「良いじゃない。昔の俺達を見てるみたいで」
松本「仲良しそうだしね」
二宮「…一目つく奴がいた」
相葉「ん?さっきのトキヤくん?」
二宮「いえ、金髪でいかにもナルシオーラ全開の…」
相葉「あ、あの子ね。確か財閥の御曹司だよ」
二宮「アイツの態度…気に食わない」
櫻井「まぁまぁ、そうキレるなって」
大野「おいら、背の高いメガネの彼にめっちゃガン見されてた…」
松本「好かれたんじゃないの」
「嵐さーん、準備お願いしまーす」
『はーい』
櫻井「…明日から波乱の予感」