ド天然×意地っ張り
□第二次試験×スシ×まさかの合格
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調理場には必要なものがすべて揃っていた。
「なあ、スシってなんなんだよ?」
『えーと、スシはね、一般的には長方形に切った魚を酢飯を一口サイズに握ったシャリの上に乗せるの』
多分それであっていた、と付け加える。
「よーし、じゃ、早速作ろうぜ♪」
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あたしは金に輝く綺麗な魚を捌いて三枚下ろしにする。
スシは速さが命よってミトさんが教えてくれたっけ…
思い出しながら素早く握る。
急いでメンチさんのところに持っていかなきゃ!!
『お願いします!!』
「ん、どれどれ…やっとスシらしいのが来たわね。」
『あたし、握るの始めて何で美味しいか分かりませんけど…』
そう言うとメンチさんは、
"美味しさもあるけど…あたしが見たいのは未知のものに挑戦する気概なのよ"
といってあたしのスシをまじまじと見つめた。
「!」
『どうかしましたか!?』
「こ、この魚……あの川に住むと言われる伝説の魚じゃない!!
キャー始めて見るわ!とっても美味しそう!
見つけるなんて凄いわね!!早速いただくわ!!」
はらはらしているあたしを前に、メンチさんはそのスシを一口で口に運んだ。
「!!味も何もかも完璧よ!!406番、合格!」
やったー!合格だ!!
これで一歩お父さんに近づいた…。
『ありがとうございます!((ニコッ』
「あなた!すっごい可愛いわね♪
あたしとここでお喋りしましょ!!」
座って、とあたしに促す。
指定された場所に座ると、質問timeが始まった。
「へぇー!リンって言うんだ♪
リンは何でハンターになりたいの?」
『お父さんに会いたいんです。
あたしが小さい頃に別れてしまって…
あたし、どうしても……
どうしても、お父さん―――――。ジンに会いたいんです!!』
「え!?あなた、ジンの娘さんなの!?」
『はい。リン・フリークスです!
ちなみに405番のゴンはあたしの双子です♪』
「そうなんだぁ…。頑張ってね!」
『はいっ!頑張ります!!』
「ああ、もう!可愛いわね!!」