記念・企画

□バレンタイン
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その日、ツナは部屋に取り付けてある簡易キッチンへと向き合っていた

「ん〜…リボーンにはもっと入れた方がいいかな?」

目の前には、湯煎にかけられたチョコレート
ツナはそれに、最愛のヒットマンが好きな酒をドボドボ と入れていた

「ん〜〜……ふ、ふふふふVvv」

そんななか、ツナの雰囲気が変わっていった


10分後


「ツナ、帰ったぞ…っ!」

部屋に充満する酒の臭いに、リボーンは思わず顔をしかめた

「あ、リボーンお帰り!!」

「……;」

元凶がいるでであろう簡易キッチンを覗けば、ツナが顔を真っ赤にさせながらニヘラニヘラ と笑っていた
しかも、何故か裸エプロン

「…何で服着てねぇんだ」

「ん〜?だってぇ、暑かったんだも〜んVv」

テンションMAXなツナに、リボーンは小さくため息をもらしていた


「リボっ…!」

「ばっ…!!」

リボーンのもとへと向かおうとしたツナ
だが、よろめいたことでチョコレートと共にすっ転んだ

「ったく、大丈夫か?ダメツナ」

「ん、なんとか」

そう返事をしたツナは、ひっくり返ってしまったチョコを残念そうに見つめた

「って!!?」

「んっ…ふ、ん…」

リボーンはツナの行動に、らしくないほど驚く
ツナは、身体についてしまったチョコを夢中でなめとっていた

朱く染まった頬
潤んだ瞳
ほんのり色づいた身体
チョコをなめ取った後の恍惚とした表情

酒臭いのは否めないが、それを差し引いてもリボーンの理性を断ち切るには充分だった

「……ツナ」

「ふぇ?っんん、ふぅ…」

2人の口の中で、チョコレートの甘味と、ブランデーの苦味が広がる
だが、そんな甘味より苦味よりも、互いの唾液を甘く感じていた

「っはっ…ん、んんっ…あ、…ふぁ」

はだけかけているエプロンの紐をゆっくり解きながら、リボーンはチョコをなめ取りつつツナの身体をはう

「んんっ!…ふ、りぼ…ん、こ、こじゃ…やぁ、ふっんん…ベ、…ドっ連れ…て、て……ひぅ!」

「まだだ…まだ、チョコがついてる」

そう言ったリボーンに、ツナはイヤイヤ と首を振る

「も、ガマン、でき…ふっない……りぼの…んんっ……はっ、ほし、い…」

「っ……後悔すんなよ」

上目遣いの懇願に一瞬グラリ ときたが、すぐにニヤリ と笑ってツナを抱き上げた






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