記念・企画
□正月(2013)
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それは、いつもながら突然のことだった…
もう何度目になるか…イタリアでの年越しをするツナ達一行
それぞれ自由に年を越し、帰ろうとしたところでアイツが動いた
「明日、ボンゴレ式カルタ大会やんぞ」
「「はあ?」」
リボーンの言葉に、何人かとそろった声が静かな室内によく響いた
「正月にやることといえばカルタ大会だろ?」
「いや、そういうことじゃなくてね………やっぱいいや…何言おうとお前聞かないもんな…」
「聞き分けがいい子は好きだぞ」
リボーンはツナにニヤリと笑い、ルールを説明していった
ルール
・選手はボスと守護者、リボーン
・カルタのルールに変わりはなし
・対戦はトーナメント式
・一回戦で負けた者は、明日の仕事を全員分行う
・優勝した物には、負けた者に何でも命令が出来る
・武器や幻覚を使ったら反則負け
「……優勝者は…」
「…勝った者に…」
「…何でも……」
「命令できる…ね」
「クフ…クフフフフフ」
上から獄寺、山本、ランボ、雲雀、骸である
「ん〜なんか嫌な予感が……;」
「…結果は決まってるけど、頑張ろ?」
「極限、楽しもうではないか!!」
獄寺達から少し離れたところでは、肩を抱きながら震えているツナと、それを励ましながらも、悟ってしまっているクロームと了平がいた
翌日
「…ちょっと動きにくいかな…」
「でも、似合ってるわ…ツナ」
みんな、袴姿である
まぁ、マフィアということで黒だ
因みに、両胸のところにはしっかりと、各々の属性色のボンゴレのエンブレムが刺繍されていた
「それじあボンゴレ式カルタ大会…始め、だぞ」
一回戦目
津奈VS隼人
山本VS了平
ランボVS凪(クローム)
恭弥VS骸
ここで負けた者は皆、今日やるはずだった仕事をすることになる
因みに、歌い手は京子とハル
交代交代で詠むそうだ
室内が静寂に包まれるなか、一首目の歌が詠まれる
「花さそふ…」
パシッ!
札が弾かれ、畳の上に転がる
それを獄寺は呆然と見つめた
「ふりゆくものはわが身なりけり」
そんななかでも、下句が詠まれていく
「……;」
「流石超直感♪」
にっこりと笑うツナに対し、獄寺は冷や汗をかいていた
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