短編集

□Sorpresa
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リボーンは長期任務を終わらせ、ツナの部屋に向かって歩いていた

「……?やけに人気がねぇな…」

「っ…リボーンさん!!」

前方から焦ったようにリボーンを呼ぶ銀髪が現れる
最近では短気な性格も落ち着き、右腕らしくなった嵐の守護者、獄寺隼人だ

「…何かあったのか?」

「そ、それが…」

リボーンの言葉に獄寺は顔を俯かせ、言葉を繋ごうとする
その声は微かに震えていた

「ツ「リボーン…帰ってたのか……」…山本」

獄寺の言葉を遮って現れたのは天然爽やか腹真っ黒に成長した雨の守護者、山本武

「山本…?体調でも悪いのか?」

リボーンはいつもより元気がない、顔色の悪い山本に話しかける
その言葉に、獄寺と山本は更にどんよりとした

「…体調が悪いのは俺じゃないのな……」

「…リボーンさん…実は、ツナさんがお倒れになりました」

「!!?」

「!?リボーン!」

「リボーンさん!」

獄寺と山本が声をかけるも、リボーンは気付かずにツナの私室へ向かって走り出した

「ツナ!!!」




ツナの私室前には、うざさが大分無くなってきた雷の守護者、ランボ
ボクシングについては未だに熱血だが、大分落ち着いた晴の守護者、笹川了平
昔と比べてかなり円くなった雲の守護者、雲雀恭弥
人見知りはまだあるが、表情豊かになった霧の守護者の1人、クローム髑髏
見れば、皆目が赤い

「…やぁ、今帰ったのかい?」

「ああ…」

「ボスのことは…」

「さっき獄寺と山本に聞いた…」

「そうか……」

「…もって明日までの命…」

「シャマルがそう言ってたんだもんね…」

「!!!?……そうか…」

リボーンは静かに頷くと扉を開けた





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