短編集

□恋は戦争
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もう、この恋の熱量に行き場はない

空は灰色の雲に覆われ、日差しを遮る
モノクロの喧騒が響く

夕暮れで色が変わっていく

世界が、滲んでいく
それでも、好きでいられるか とか

その答えはわかりきってる
でも、どうすればいいのか
どうしたら…どうすれば……

「バカだな……」

始まるんだ……これは戦争
嬉しそうに君が笑う
それを見れば、心臓が痛くて、切なくなる
見せるんだ!
私の想いを

思いっきり叫んでみた
でも、メガホンは壊れてた

どれだけ背伸びをしても、君の視界には入れない

いつの間にか、空は晴れた
自分とは、全く似合わない

気持ちが抑えられなくて、どうしたらいいのか…どうすれば、いいのか……

泣いてなんかいない
君が、大好き

戦うんだ
ハートを撃つんだ
手段なんて、選んでなんかいられない
慣れないスカートをはいて見せ付けるんだ
君の視線を奪ってみせる

迎撃用意完了




玄関を出れば、丁度外に出ていた隣家の彼がいる

「リ!っ……」

彼を呼ぼうとした声は、彼に届く前に呑み込まれる

彼の周りには、スカートをはいただけの自分とは違い、着飾った綺麗な女性が数人




「戦況は未だ不利…か……」

恋は盲目
君の口付けでしか、目は覚めない




胸の前で手を握るツナを、口端をあげたリボーンが人知れず見ていた





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初音○クの恋は○争の歌詞とあわせてみました
うまくできてると良いです






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