detective conan

□あんなこといいな、できたらいいな
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過去拍手小説第一段


設定は、組織との戦いの前の日で、二人の会話。コ→哀風味です。


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あんなこといいな、できたらいいな





-----お前、元に戻ったら何がしたい?


-----別にないわ。生きて帰れるかどうかもわからないんだもの。


-----んな暗いこと言うなって。俺たちは絶対生きて帰んだから。


-----あなたが守ってくれるから?


-----あぁ。だから言ってみろ。やりたいことがあったらそう簡単に死ねねーだろ。


-----そうね。何でもいいなら、まずはお姉ちゃんのお墓参り、かしら。


-----そっか。


-----工藤くんは?


-----俺は、まずは飯食って、風呂に入って、寝る。


-----なにそれ


-----その次は、お前と映画観に行くのとかもいいかもな。


-----映画?


-----そ。んで一緒に昼飯食って、買い物して、帰る。


-----つまり、今までどおりの生活がしたいのね。


-----今までどおりだけど、全く一緒ってわけではねーよ。


-----?


-----元に戻ったらわかる。


-----凄く気になるわね、その言い方。


-----気にしとけ。


-----あら、ガキが生意気なんじゃない?


-----はいはい。元に戻ったらガキなんて言わせねーから。


-----元に戻っても歳は私のほうが上よ。


-----八十四歳だっけ?


-----しつこいわね。


-----冗談だって。んな怒んなよ。


-----余計なことばっかり言うからでしょ。無駄に記憶力がいいんだから。


-----その無駄な記憶力はちゃんと覚えてるよ。お前が俺とお似合いの十八歳だってことも。


-----………。


-----楽しみだな。


-----ホント、むかつく。


-----はいはい。



この戦いが終わったら自分たちの関係は変わっているだろうか。

それは未来の自分たちだけが知っている。

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