魔法少女 リリカルなのはStS,EX
□第九話「とある少年の休日」
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神庭シオンの考察レポート、追加事項。
神庭シオン(ブレイズフォーム)。
推定魔力ランク:S。
アビリティースキル。
精霊召喚(スキルランク:S)。
世界意思端末存在であり、固有概念そのものが固定化された存在である精霊を召喚するスキル。
元来の精霊召喚は大威力砲撃魔法の補助として召喚するのが普通であるが(カラバ式のみ、ミッド及びベルカでは精霊の概念は廃れている)、シオンは砲撃系のスキル未修得の為、スキルランクが下がっている。
なお、元来はSSSランクスキル。なお、シオンが”契約”により召喚出来る精霊は、以下の通りである。
枝属、炎:イフリート。
枝属、雷:ヴォルト。
枝属、水:ウンディーネ。
精霊に対しての考察は後述を参考の事。
精霊融合(スキルランク:SSS+++)。
召喚した精霊と融合するスキル。精霊と融合する事により、ヒトとしての器を超える。
その為、反射能力、運動能力、魔力等、あらゆる面で次元の違う存在となる。
ただし反動として、精霊融合後、短くて二〜三時間。長くて丸一日の冬眠を要する。
さらにその後、一日程は精神衰弱、体力消耗、魔力枯渇と、様々な障害を起こす。
だがシオンの所有デバイスであるイクスの言によれば、その程度の反動ならば軽い方との事。
カラバ式における禁術であり、元々は自己を完全に放棄する程の反動を伴う。
シオンが何故、その程度の反動で済むのかはイクスからは教えられなかった(ただし、封印指定情報である為、とは教えられた。その意味は不明ながら、ヒントを与えてくれたと見れる)。
なお、何故精霊融合はそこまでの反動を伴うのかについては、以下の精霊についての考察で説明する。
また、各精霊との融合はそれぞれの能力を特化する事が出来る。
イフリート:攻撃力に特化。魔法変化資質、炎熱の追加。さらに神覇、陸ノ太刀。朱雀を使用可能。
ヴォルト:速度に特化。魔法変化資質、雷撃の追加。
ウンディーネ:防御力に特化。魔法変化資質、水変の追加(水の変化資質はカラバ式特有)。
カラバ式は各属性が多々有る。詳しくは下記の精霊についての考察を参考にされたし。
使用技。
神覇陸ノ太刀、奥義、朱雀。
威力:SS。
速度:S。
攻撃対象範囲:1〜100名。
神覇ノ太刀に於ける奥義。炎熱加速による莫大な熱量により、自身を中心に巨大な不死鳥を形成して突撃する技。
極大な破壊力を誇る。なお、余談になるが陸ノ太刀から先の四つの技は四神奥義と呼ばれ、その制御の難易度は相当との事(追加、神覇ノ太刀は全部で捨ノ太刀まである)。
朱雀は絶対近接範囲攻撃とも呼ばれ、発動速度、攻撃範囲共に超高レベルの技である。
当然シオンの技は未完成であり、元来の朱雀では無いとの事である。
精霊についての考察。
精霊とは世界意思端末存在、または概念がそのまま”奉ろわされた”存在と言える。
世界統合意思(世界そのもの。ここで言う世界とは、一つ世界では無く、全次元世界そのもの)を一つの”神”と、カラバ式では考え、その意思の端末。もしくは、特出された概念存在を、精霊と呼称する。
故に精霊を召喚するという事は、神の一部を召喚する。と言う事であり、それをもっての魔法行使は絶大な破壊力を秘める。
精霊融合については言わずもがなである。だが、精霊融合はとてつもない危険も同時に秘める。
仮にも神の一部の意思を自らに内蔵する為だ。ヒト一人と、精霊の意思。比べるまでもなく、精霊の意思の方が巨大であり、その思考性や処理する情報はとてもではないがヒトが納められるものではない。
先に述べた反動はこの為。精霊融合を正しく使用しようとするならば、精霊の意思を真っ向から飲み込む程の意思力が必要とされる。
言ってみれば、巨大な津波を生身で受け止めるのと同じで、受け止めそこなれば当然、自己の存在は流される。つまりは精神崩壊だ。
だが、それに見合う程の力を手に入れられるのもまた事実である。
なお、各精霊については、以下の種類があげられる。
炎:イフリート。
水:ウンディーネ。
風:ジン。
地:ノーム。
氷:セルシウス。
雷:ヴォルト。
光:レム、アスカ。
闇:シャドウ。
物:マクスウェル。
時:ゼグンドゥス。
なお、神や精霊についての研究は、第97管理外世界、現地名称地球にある『グノーシス』と呼ばれる魔法組織に置いて、進められているとの事。
余談ではあるがシオン曰く、それぞれ個性があって話してみると面白いらしい(対話に言語を使用するかは謎)。