飛天御剣流 平賀才人

□第5話 「戦う才人!」
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翌日........




「おい、起きろよ。」


「.............ふにゃ.......」


そう才人のハルケギニアでの朝はルイズを起床させる事から始まる。


「こうして見ると美少女なんだけどなぁ........」


才人は更にルイズを起こすべく肩に手をかけ揺する。

「おい、こら起きろって!」


その言葉を聞きルイズは眠い目をこすりながら目を覚ました。

「.......................」


「.......................」


二人は目が合い...........

「............誰?」


「お前が喚んだんだろうがっ!?」


「ああ、昨日召喚した使い魔ね......」

こいつ忘れてやがったんかいっ!!


「.........制服、出して」

「どこにあんだよ」

才人は不機嫌そうに答えた。


だがそれすらもスルーなルイズ。

「そこのクローゼットの下から二番目の引出しよ」


「はいはい......」

ったく、こいつ男に部屋のもん物色されて嫌じゃねーのかよ?


「ほらよ」

才人はベットに制服をほおり投げた。

「着替えさせて」

この言葉に流石(さすが)の才人も度肝を抜かれた。

「はぁっっ!?」

「だから着替えさせなさい」

.....................。


こいつ着替えすら自分で出来ないのかよ?

仕方無しに才人はルイズの着替えを手伝うはめに........


「なによ、あんた手慣れてるじゃない.......」

「そんなんでもねーよ」

そりゃ、そーだ妹が小さい時は俺が親に代わって面倒を見てたんだ。

これくらい普通にこなせるわな......




━━━━同時刻、地球━━━━

「はっ!行方不明のお兄ちゃんが変な事を思い出した気がする!」



━━━戻ってハルケギニア━━━



「じゃあ、次は洗濯ね。」


いやいや待てやコラ!これ奴隷扱いじゃね?

「なんで俺がそこまでせにゃあならんの!?」

「だって、あんた私の使い魔なんだから当然でしょ。」

━━━━むかっ!━━━━

仕方無しに才人は水場へ向かった。


って洗濯する場所ってどこだよ。

そして、たまたま近くにいたメイドさんに聞く事にした。


「あの、スンマセン。水場ってどこですか?」

「えっ?水場ですか?あっ、あなたもしかしてミス・ヴァリエールが召喚したって言う噂の平民の使い魔さんですか?」


噂されてんのかよ。

才人は内心グチっていた。

「まぁ、多分それ。」


「本当に人なんですね」


「まぁね。」

なんだ?そんなに人間の使い魔って珍しいのか?

女の子は才人をジロジロと観察していた。

「え〜と、なんかついてる?」

「あっ、ごめんなさい。洗濯場でしたよね?こっちですよ。」

そう言うと女の子は洗濯場まで案内をしてくれた。

歩いている最中。

この子、俺と同じ黒髪?どことなく日本人的な雰囲気持ってるな。


なんだかんだ考えながら才人洗濯の水洗い場についた。

才人はそれを見てため息をついた。

「はぁ、元々、期待はしてなかったけど洗濯機のありがたみがよく解るぜ。」

仕方無しに洗濯を始める才人だった。

しかし、手洗いかよ.......

手慣れない手付きで洗濯を始める才人を見てメイドさんが見ていられなくなり。

才人に手洗いを伝授してくれる事になった。

「服は、優しく洗うんですよ。」

「うん?こう?」

なんだかんだで順応性が早い才人。

しかし、思春期の男に下着洗わせんなよ.......



━━━━地球━━━━


「むっ!今お兄ちゃんがろくでもない事を考えてた気がする!どりるみるきぃぱんちを........」





━━━━ぞくり━━━━

うおっ!?なんだ今の悪寒はっ!?



やっとの事で洗濯を終えた才人。


ルイズの部屋に戻り。


「遅かったじゃない。」

「仕方ねぇだろ、慣れない手洗いなんだから。」

たくっ、この世界はどんだけ文化が遅れてんだよ。


━━━━食堂━━━━


うわ〜、すげぇ高級料理の山だぜ!

でも朝からこれは、胃がもたれそうだな。

「何やってんのよ、あんたのはコッチよ。」


...................ナニコレ..........


才人は床に置いてある皿をみた。

ボロボロの食器に紫色のスープ。
っでもって訳の解らない食材と来たよ?

ケンカ売ってんのかよ?

「こんなもん、食えるかーーっ!!」


才人は盛大に(それを)空中に投げた。

「なっ!なにするのよ!?」


才人は、ふんっと鼻を鳴らすと大股で食堂を後にした。

ちなみに食堂の奥のほうから金髪の豚........もとい....ぽっちゃりから悲鳴が上がったとか.....
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