Story

□七番隊
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ッコン!


「……」

コンッ!

「……」

コンッ!

さっきから、執務室の外から骨を投げられていると気づくのは七番隊副隊長 射場 鉄左衛門。

「なんじゃぁ?」

今日はあいにく執務室には射場しかいない。
不気味なこの現象を突き止めるべく、机から離れ、執務室入り口まで向かう。
その間もまだ、骨は投げ続けられる。


「なにやっとんじゃぁ。」

「ヒッ!!」

顔だけ廊下にやればそこには壁沿いにしゃがみ、手には骨を持った少女が一人。

急に出てきた自分の顔を見て、驚いている。

「おんし、誰じゃい。」

「………こまはどこネ。」

「こま?……もしかして、狛村隊長のことか?」

「………それ以外になにがあるネ。ヤクザが。」

ポソポソと話す少女。

「おんし、何処の隊じゃ。他隊の副長にそげな口、いけんなぁ。」

「………」

「黙ってちゃぁ、分からん。何処の隊じゃ。席官か?」

「………」

注意するとそこから黙り込んでしまう少女に半ばあきれる射場。
屈み、少女に目をやるとどうやらふて腐れているようだ。


ガバッ!!

ダッ!!!


「あ、おい!!」

急に立ち上がったかと思うと、走って隊舎を後にした少女を見る。

「……この骨、どがぁするんねぇ。」



数時間後、七番隊隊長、狛村 左陣。
彼は帰ってくると共に、
「?ペルシャが来ていたのか?」
と机の上においてある骨を見て射場に問う。

射場は頭の中を“?マーク”にすると、狛村は話始める。



射場が例の少女が涅マユリの娘と知るのもあと少し。





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