運命に負けられない!!2
□第四十九話
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いや、彼は違うようだ。
フェイタン。
『…。』
*
フェイタンside
外から人の気配を感じた。
団員達は警戒体制をとっている、が。
「(なんだか、懐かしい)」
『えー蜘蛛のみなさーん!団員サンを返しにきましたー。』
相手は呼びかけてきた。
団員以外全員で攻撃すると
ヤツは慌てるものの、ダメージは受けて居ない。
一体どんなヤツなんだ、と顔を見た、
と同時に、時が止まったようだった。
髪やおおまかな所を見ると違っては居るが…
あれは完全に、サヤカ…!
逆に他の団員が気づかないのが、不思議なくらいだ。
ウヴォーをとられた事で軽く興奮状態にあるのだろうか。
ヤツ…いや、サヤカもこちらに気がついたようだった。
*
フェイタンがこちらをみて固まっている。
…もういいよね。
オレっていうのも疲れたし!
旅団員たちは、見つめあっている私たちをみて
少し混乱気味のようだ。
ちょー間抜けヅラ。
『…っぶふ、あははは!!』
やべ、笑えてきた。
あ、もっと間抜けヅラになった(笑)
*
散々笑ったあと、
“ソウヤ”はウィッグやその他の軽いメイクを落とし
“サヤカ”となった。
『やっほーみんな、おひさー!』
「「「「「「「サヤカ?!?!」」」」」」」
「あぁなるほど、サヤカか。」
「やっぱりね。」
「なんかわかると思ったら。」
「ああー。」
本気で戦っていた7人はとても驚き、
高みの見物をしていたクロロは納得し、
女性陣3人もこれまた納得していた。
そして、
「…サヤカ…。おかえり、ね。」
『っ…フェイタン!!ただいま!!
みんなも、本当に、ただいま!!』
それぞれ、状況が飲み込めていない団員もいたが、
みんな笑顔で、とにかく言いたかった言葉。
旅団全員
「おかえり」
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