運命に負けられない!!2

□第四十七話
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ぽー…と水が、淡い光を放つ。

そして、二つの人影が映る。





【…ラピカ、クラピカ、聞こえるか?】

「この声は…父さん!」

【クラピカ、今まで一人で、辛い思いをさせてゴメンね】

「ぁ…母さん…」


クラピカがなんだか幼く見える。


【クラピカ、お前は復讐をしようとしているらしいな】

「!!、ああ、必ずオレは、皆の仇をとる!」

【でもそれを、クルタのみんなは、望んでいないわ】

「何故?!?!」

【何故なら、私たちは死ぬ前クルタの戦士として、
最期まで思い切り強い相手と戦えたから。】

【クルタは、みんなそれを誇りに思っているの。】

「…誇り……」


二人の表情は、とても柔らかかった。


【そう、だからクラピカ、お前に復讐なんて、やってもらいたく無いんだ】

【かわりに、お願いがあるの。】

「願い?なんでも言ってくれ!!」

【【クルタの緋の目をすべて取り戻す。】】

「緋の目を……??」

【ええ、取り戻して、お墓に埋めて頂戴。】

【それで私たちは満足だ。】

「分かった、必ず、必ず取り戻すよオレ!!」

【そう、よかったわ。】

【ああ、ではクラピカ、頼んだぞ。】

【【お元気で……】】

「父さん!!!母さん!!!待って、待ってょお!!!!」



クラピカはその場に崩れる。

…。

静寂が訪れる。



『…クラピカ、大丈夫か?』

「…ああ。」

『…。』





「…ソウヤ。」

『?!な、何??』

「…私は、間違った事を、しようとしていたのだろうか。」

『…さあ。そんなの誰にもわからないさ。ほら、よくいうじゃん?』


"正義の反対は また別の正義"


「…。ははっそうだな。」

そう、蜘蛛にとってはクルタ族を滅ばせた事に
何の罪悪感もないのだろう。


『…どうするんだ、復讐は?』

「クルタのみんなは復讐を望んでいないと言った。
だから殺ろうとは思わない。

だが、私から大切な人たちを奪った代償は大きい。」

『…そうか。』

あぁ…。止められなかった。

そうソウヤが思った時。

「だが、むやみに殺ろうとするのはやめよう。」

『?!本当?!』

「ああ。だから、仲間の目を集めるのを手伝ってくれ。」

『もちろん!』


そうして、旅団のみんなをクラピカに殺される事はなくなった。

『よかった…。』

そのソウヤの表情は、とても安心していたという。







((あ、ウヴォーの存在忘れてた。))








あとがき

短くてごめんなさい。

考えるのに必死だったんです。





 

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