運命に負けられない!!2
□第三十八話
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その後私は退院した。
体に異常は、全くなかったので
次の日から学校に行った。
入院していたはずなのに、
体には有り余る体力。
それは、私があっちの世界にいた事を表す。
学校にいくと、友達たちが
「大丈夫?!」といって集まって来た。
私は笑顔を貼り付けて大丈夫と答えた。
全然、大丈夫じゃないのに。
心は、全く大丈夫じゃないのに。
その2日後、体育の授業があった。
「ウタは休んどけ。」
と言われたが、平気だと言って授業にでた。
その日の授業は長距離走だった。
向こうに行くまで、あんなに運動オンチだった私は、
今日はぶっちぎりの一位だった。
みんな、本当に本当に驚いていた。
…これでも10分の1くらいなんだけどなあ。
そう思ったのは仕方のない事だろう。
そんなこんなで、
帰りたいけどなにもできない、
もどかしい時間が過ぎて行った。
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