『僕が魔族として生まれた時、貴方が抱いて下さい』

□誰が、貴様の嫁になるかっ!!!
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――天神界・エデン城・廊下


騒然とした城内の廊下で突然と大きな声が響き渡った。


『カリュエルゥゥゥゥ…』


歩いていた神々は足を止め、一斉にして視線をある人物に向けた。ふんわりとした笑みを溢す彼は誰もが認めるモテ男だ。
しかし、問題はこれから起きる事。

名を呼ばれた人物は振り返ると如何にも嫌な顔をして、前に振り返りスタスタと歩いていく。


『カリュエル、探しましたよ!』


『…』


『いい加減、無視は止めて…私の嫁になって下さい…』


歩いている道を塞がれ、顔を上げるとにっこり微笑む男。
女神達だったらイチコロだろうが、彼は決して屈する事は無かった。何故なら、目の前に立つ男は天神界一タラシで下半身バカ神と言われているから。
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