『僕が魔族として生まれた時、貴方が抱いて下さい』

□魔界最凶兵器
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つまり腹の虫が治まらなかったハヅキは、ちゃんと娘達にお仕置きを与えた訳だ。
それも、この時期にしては冷たすぎる水で。


「貴女達が今すぐ反省をすれば、ハヅキもお咎めを緩めるでしょうに…」


「「むーっ…」」


「そんな顔をしても無駄ですよ…」


「ミヅミ、ゼーダ…仮にもブェルブニの皇女だ。レディーは、おしとやかでいなければな…」


アルゼスが言った後に弁解するカギリは、ずぶ濡れになっている二人の頭を撫でる。


「ハヅキが厳しくするのは、二人が他の王族の前で恥をかかない様にしたいから。何時かは嫁ぐ身、花嫁修行の一貫として考えてみると良い。ソナタ達の母親であるハヅキを見ていれば解るだろう?ん?俺は何か間違った事言っているか?」
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