『僕が魔族として生まれた時、貴方が抱いて下さい』

□宿した事は後悔していない…
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宿された魂は新たな貌を造り、普通に生活を送っている。


そう…

次期魔王として。

僕の息子として…


「一人で百面相をして…何をしている?」


――…んっ


「セ、セリデュク様?」


どう聞いてもセリデュク様の声だよな?


「…セリデュクなら、可愛い息子の所へ行くと言っていたぞ」


顔を上げると普段は絶対に総司令官室へ入って来ないアルストム様が立っていた。

貴方…
声が似すぎなんですよ。

セリデュク様と。


「そうですか…」


メイカの所に行ったのか。
多分じゃなくっても、母様に追い出されるのが目に見えている。


「で、アルストム様は僕に何か用ですか?」

「一つ聞きたい事があるのだが…」


アルストム様自ら来る程、気になる事がある。と捉えても良いんだよね。

この場合は…
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