『僕が魔族として生まれた時、貴方が抱いて下さい』

□ミヅミとゼーダと…
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私とゼーダは互いの視線を合わせ、ニヤリと笑みを浮かべた。
セイテーラ兄様がブェルブニ城に帰らないのは何かがあると見て間違いないだろう。
私の憶測でしかないが、もしかしたらアルストム大伯父様と出会したのだろうか。

もし、そうなら嬉しい出来事。

麗しきセイテーラ兄様とアルストム大伯父様…


――…ご飯三杯いけますわ。


「こうしては居られませんわ!ゼーダ、ブェルブニ城に戻りましょう…」


「はい」


「ミヅミ、ゼーダ…何処へ行こうとしているのかな?」


「「…」」


忘れていましたわ。
母様の存在を…

カギリ様に呼ばれて暫くは戻って来ないものだと私もゼーダも思っていましたが、案外早いお戻りで。
この前の件に関して罰則を課せられる予定でした。
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