『僕が魔族として生まれた時、貴方が抱いて下さい』

□貴方と、過去の自分と私…
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【イルアside】


俺は今、ある家族の親子喧嘩を目の当たりにしている。
ミニチュアから元の姿に戻った潔癖仮面男とシイガ様と一緒に…


「二人共、城に居ないと思えば…」


「ちゃんと…置き手紙を書きました」


「そうですわ。母様に怒られる理由が見つかりません…」


セリデュク様とハヅキの間に生まれた双子の女の子、ミヅミとゼーダ。
そして、母親であるハヅキが怒っているのは置き手紙の件だったりする。


「ハヅキも…そう怒ってはいけませんよ。本人達が置き手紙を書いたのなら、お読みになったのでしょう?」


「母様、その置き手紙が問題なのです!」


二人は悪気もない感じで普通に用意されたお菓子を食べている。


「何処に居ますか!叔父貴の背中に書く者が…」
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