『僕が魔族として生まれた時、貴方が抱いて下さい』
□プロローグ
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昔々、私は人間でした。
地球上で最も、か弱き動物。
だからこそ、生に関しては拘っていた気もします。
“彼”と出逢ってから…
美しい男性でした。
天使だと思ったのです。
私を安楽の地へ導いてくれると信じていました。
しかし、彼は想像していた天使ではなかった。
寧ろ…
天使とは対なる存在。
けど…
私には天使に見えたのです。
美しい天使に…
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