dreAm
□青空と雲
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『眠ー…。』
5月に入りたての、よく晴れたある日の午後。
いつもと同じ、授業中。
いつものように欠伸をした後に私はそう呟いた。
そして、机に突っ伏す。
日本史の先生の独特なしゃべりと、チョークで黒板を叩く音と、誰かが小声で話す声が聞こえる。
外からは工事か何かの機械音がする。
心地良い風が吹き、眠りを誘う。
意識が飛びかけた時、誰かに肩を叩かれた。
『…ん?』
先生は授業を滞りなく進めている。
誰だろう? と手の主の方を見た。
そこにいたのは…同じクラスの男子だった。