destinys world

□嫌な予感がする幕開け。
2ページ/4ページ


『暑い・・・。』

ある部屋の一室。
黒く短い髪の少年が、ベッドで眠りながら呟く。
ここは学園都市ツェルニ。
世界が人間を拒絶した世界に優一生きることのできる世界。

それが都市・・・その中でも、
ツェルニは学園都市、都市の全てが学生で成り立っている。
そして、俺も学生の一人としてツェルニで暮らしている。
『もう2年か...何とか武芸者を隠して過ごすことができているが... 。』
武芸者、それは都市の外に存在する生物...汚染獣に対抗できる人のことである。
リューネイ はベットから体を起こす。

『今日から二年になるんだな。』

リューネイは本当は武芸者だった。しかしある理由でそれを隠している。
ツェルニでは武芸科と一般教養科で別れている。武芸科は武芸者と念威操者と呼ばれる特別な力を持つものが入る。
一般教養科は普通の勉強などをする学科である。
リューネイは武芸者でありながら一般教養科である。

『カリアンには隠しとかねーとな。』

カリアン・ロス、ツェルニの生徒会長。
都市の全てが学生で運営されている学園都市での生徒会長、つまり、都市の長である。
彼は今、有能な武芸者を探している。
今日は入学式だから、新入生の勧誘も凄いだろう。

『まぁ、2年の俺には関係ないな。そろそろ準備するか。』

リューネイはベットから起き上がり、着替える。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ