BEAST of short STORY
□Non title
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ゆりside
「ただいまー。」
「ゆりお帰り。遅かったんだね。」
「うん。明日休みだから、仕事終わらせてきたの。」
いつからか、一人暮らしのこの家に会話が聞こえるようになった。
会話の相手はチャン・ヒョンスン。
私は彼の所属する会社の事務員をしている。
一人暮らし用からファミリータイプの部屋があるこのマンションはいくつかが、会社の宿舎になっていて、私とヒョンスンは同じマンションに住んでいる。
そのため、頻繁に‥というか、彼がこの国にいるときは、ほとんどここにいる。