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□happy to you
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「「「「「ただいまー!」」」」」
あれ?
やけに静かな宿舎に違和感を覚える。
いつもならゆりが笑顔でおかえりって出迎えてくれるはずなのに‥。
買い物でも行ったのかなと思ったが、リビングに入ったときに愕然とした。
足りない‥。
明らかに朝とは違うリビングの風景。
ゆりの荷物が一切なくなっている。
ゆりのクッションもマグカップもいつも読んでいる雑誌もない。
まさかと思い、ゆりの部屋へ向かう。
ドアを開けるとそこにはゴミ一つない空部屋になっていた。
「‥嘘だろ。」
俺の呟きは、何もない部屋に吸い込まれた。