僕の彼女をよろしく
□僕の彼女をよろしく ジュニョン
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「ジュニョン、ちょっと話があるんだけど。」
「どうした?ヨソプ。」
「ジュニョンの元カノのゆりって覚えてる?」
「あぁ。ゆりがどうかしたのか?」
もちろん覚えてるさ。
ゆりを忘れた日なんて1日だってない。
「実はこないだ偶然会ったんだけど、僕好きになっちゃったみたいでさ。」
「えっ?」
「今度告白しようと思ってるんだけど、良いよね?ジュニョンもう、新しい彼女いるし。」
ヨソプが、ゆりを好き?
嘘だろ?
確かに俺とゆりはとっくに終わってる。
でも、嫌いになって別れたんじゃないんだ。
ケンカしてそのままの勢いで別れてしまった。
ゆりを忘れるためにいろんな女と付き合ったけど、やっぱり俺はゆりじゃないとだめなんだ。
「‥あぁ、わざわざ俺に聞くなよ。」
「うん、でも一応さ。」
「頑張れよ。」
「ありがと。」
そう言って、満面の笑みで去っていくヨソプの背中を見つめる。
ヨソプ悪いな。
俺はお前の恋を素直に応援出来そうにない。
ゆりも俺を待っているとどこかで今も期待してる。
そんな俺は心からヨソプを応援するなんて出来ない。
ヨソプ、こんな俺を許してくれるか?
ゆりがお前を断れば良いと思ってる俺を。