V.I.U
□V.I.U ヨソプ
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「ゆりヌナ久しぶりー!」
「ギグァン久しぶり。」
「ちょっとギグァン!僕より先にゆりと喋らないでよ!!」
「また始まった。ヨソプの束縛。いい加減にしないとゆりに嫌われるぞ。」
「うるさいなぁ、ジュニョンは!そんなことないに決まってんじゃん。ゆりには僕しかいないんだから!ねぇ、ゆり?!」
「うーん、それより誰からメイクする?」
「じゃー、僕から!」
「わかった。ヒョンスンおいで。」
ゆりは、僕たちのメイクさん。
そして僕のかわいい、かわいい彼女。
ゆりだって僕のことが好きで好きで仕方ないはず。
なのに、この扱いひどくない!?
僕たちより年上のゆりは、いつもこんな感じだ。
「‥‥ヨソプ〜、いい加減離れて。ヨソプが邪魔でメイクしにくい!」
「‥‥‥‥‥。」
「ヨソプったら!!」
「‥‥じゃぁ、キスしてヨソプ愛してるって言ったら、離れてあげる。」
「あのねぇ、仕事中なの。出来るわけないでしょ。」
「じゃぁ、離れない。」
「もうっ!」
「ゆりヌナ、ヨソプの言う通りにしてやってくれ。」
「ドゥジュンまで、そういうこと言うの?」
「そうですよ、これじゃ進まないですよ?」
「ドンちゃんまで。‥‥‥はぁ。しょうがないなぁ。ヨソプ、愛してる。」
面倒くさそうに、そう言って、ゆりはほっぺにキスをしてくれた。
でもこんなんじゃ足りない。
「これでいい?」
「ダメ。気持ちこもってないし、ほっぺじゃなくてちゃんと口にして。」
ゆりは、少し困った顔をした後、小さく息を吐いた。
「‥ヨソプ、愛してるよ。」
そう言ってキスをした後、離れたゆりの顔は真っ赤だった。
「こ、これで良いでしょ?」
「ゆり、顔赤いよ?」
「もうっ、からかわないで!」
僕のかわいい、かわいい彼女。
君は僕のもの。
笑顔も、照れた顔も、怒った顔も全部僕のもの。
世界で一番かわいい彼女。
君だけをずっと愛してるよ。