ピガ オヌン ナレン 雨が降る日には
□雨が降る日には ヒョンスン
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「やっぱり来たんだ?」
「ダメだった?」
「ううん。僕にはまだ君が必要だから。」
「知ってる。だから来たの。」
「もっと、こっちにおいで?」
「ヒョンスンの匂い好き。」
「僕そんなに匂う?」
「うん。でもきっと、私にしか匂わないと思う。だってこんな近くにいるのは、私しかいないでしょ?」
「そうだね。僕には君しかいないよ。」
「ふふ。私幸せ。」
「僕もだよ。愛してる。」
「私も。愛してるよ、ヒョンスン。」
「明日もまた会いに来てくれる?」
「雨が降ったらね。」
「じゃぁ、てるてる坊主反対に吊さないと。」
「くすっ、そうだね。それじゃぁ、もう行くね。」
「もう、行くの?」
「うん。そろそろ雨が上がるから。」
「そっか。また、雨が降ったらね。」
「うん。また、雨が降ったらね。」
彼女が少しずつ消えていった後の、空には虹がかかっていた。
雨が降る日には僕を訪れて。
雨が止んだら君も少しずつ消えていくんだろう。