ピガ オヌン ナレン 雨が降る日には

□雨が降る日には ヒョンスン
1ページ/1ページ



「やっぱり来たんだ?」

「ダメだった?」

「ううん。僕にはまだ君が必要だから。」

「知ってる。だから来たの。」

「もっと、こっちにおいで?」

「ヒョンスンの匂い好き。」

「僕そんなに匂う?」

「うん。でもきっと、私にしか匂わないと思う。だってこんな近くにいるのは、私しかいないでしょ?」

「そうだね。僕には君しかいないよ。」

「ふふ。私幸せ。」

「僕もだよ。愛してる。」

「私も。愛してるよ、ヒョンスン。」

「明日もまた会いに来てくれる?」

「雨が降ったらね。」

「じゃぁ、てるてる坊主反対に吊さないと。」

「くすっ、そうだね。それじゃぁ、もう行くね。」

「もう、行くの?」

「うん。そろそろ雨が上がるから。」

「そっか。また、雨が降ったらね。」

「うん。また、雨が降ったらね。」

彼女が少しずつ消えていった後の、空には虹がかかっていた。
雨が降る日には僕を訪れて。
雨が止んだら君も少しずつ消えていくんだろう。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ