長編
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「茜さん、私帰りたいです」
「あたしもそう思ってたとこなの。帰りましょうか」
「ちょっ、姉ちゃん!!茜さん!!」
今現在、私達はガリューウエーブのライブを見にひのまるコロシアムに来ている。
あまりの人の多さに人酔いしそうである。
そもそもなぜガリューウエーブのライブ会場にいるのか、それは5日前家に一通の封筒が届いた。
『姉ちゃん、牙琉さんから手紙がきてるよ』
『手紙?』
封筒を開けて中身を見てみると、ライブチケット(最前列)3枚と一通の手紙。
手紙の内容は、ライブをやるから私と翔と茜さんで来るといいよ。と言う感じである。
そんなこんなで今に至る。
「いつになったらはじま「キャーッ!!!!」
ライブが始まり、ファンの方々がキャーキャーッと騒ぎ始めた。
ステージを見ると牙琉さんと....牙琉さんが家に泊まった時に荷物を持ってきた....ダイアン?さんとその他にメンバーがゾロゾロと出てきた。
「今夜は、今までにないくらい最高のライブにしてみせるよ」
と牙琉さんがそう言うと演奏が始まった。
開始早々ファンの方々のテンションは最高潮に達していた。
そしてそのファンの中に紛れて、牙琉さんに向けてかりんとうを投げている茜さんであった。
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