小説

□はじめましてこんにちわ
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例えばの話をしよう。
君が朝起きて、平日だったら学校や会社に行って、夕方に疲れて帰ってくる。そしてそのままシャワーを浴びて髪もろくに拭かないで寝てしまった。
そしたら、僕には会えない訳だ。
これじゃないにしても、夕方友達と夜通し遊んだ、彼氏とホテルにいった、はたまた両親、先生、上司に呼び出された。嫌なのは君が交通事故にあって入院した、死んでしまった。…いや、悪気はないあくまでも例だから。
まぁとにかく。
こんな事があって痛いとすると、君はここにたどり着くどころか行けないわけだ。
そう、考えるとこの出会いが突然カガヤキ出すから不思議だよね。
いくつもの例から絞り出されたこの出会いはきっと、運命とかじゃない、偶然なんだ。
明日になれば忘れてしまうような小さな偶然。
だけど僕は、この出会いに少なくとも10分は感謝してるよ。
だから君も10分は僕の事を忘れないでくれ。
それではながらく。
私、バッグス•バニーと劇団員一同による舞台挨拶を終わります。





(ぱちぱち)
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