転生前
□どうやら風邪をひいたようで2
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僕と御狐神くんの間には気まずい空気が流れてる。どうにかして脱け出したいと思っていた時、それを破ったのはいきなり現れた夏目くんだった。
「そーたんおっはよ〜☆」
「………おはようございます」
「あれあれ〜元気なくない!?」
「そんなことはありませんよ。僕はいつもどおりです」
笑顔でそう話す彼。いつもどおり……その言葉に僕は少し動揺していた。
「本当に、いつもどおり……?」
僕の後ろで髏々宮さんが呟いた。果たして独り言なのか……分からない。それでも彼女の言葉は続く。
「みけつかみ……いつもどおりの喋り方で、いつもどおりの笑顔………だけど、なんかちがう……」
「それはどういう「ちよちゃん」
遮られた。一体どういう意味なのか、さっぱりだ。
「…はやくご飯食べて……行こ?」