転生前

□どうやら風邪をひいたようで2
1ページ/4ページ

僕と御狐神くんの間には気まずい空気が流れてる。どうにかして脱け出したいと思っていた時、それを破ったのはいきなり現れた夏目くんだった。


「そーたんおっはよ〜☆」


「………おはようございます」


「あれあれ〜元気なくない!?」


「そんなことはありませんよ。僕はいつもどおりです」


笑顔でそう話す彼。いつもどおり……その言葉に僕は少し動揺していた。


「本当に、いつもどおり……?」


僕の後ろで髏々宮さんが呟いた。果たして独り言なのか……分からない。それでも彼女の言葉は続く。


「みけつかみ……いつもどおりの喋り方で、いつもどおりの笑顔………だけど、なんかちがう……」


「それはどういう「ちよちゃん」


遮られた。一体どういう意味なのか、さっぱりだ。


「…はやくご飯食べて……行こ?」



次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ