◆雲獄拍手◆
「……拍手ね。管理人がどうやら初期のデータを一部なくしたらしいよ。でも続き物になってるらしいから、せめて前回の拍手だけでもここに保存しようとしてるみたい。表示期間が異様に長かったしね」
「雲雀てめえホントにいいかげんにしろよ! この変態が!!」
「うるさいな。君もちょっとは拍手に協力しなよ」
「拍手だろ! なんでそこに紐が出て来るんだよ!」
「ボタン入力で遊べるようにしたいんだってさ」
「だから何で紐なんだよ!!」
「さあね。そのうち変わるのかもしれないけど。
こないだは慌てて急所狙いで縛ったから、今度はちゃんとしようと思って。
@顎の下で結ぶ
A胸元で結ぶ
Bやっぱり急所で結ぶ」
「……てめえ本当に果てろよ! ああもう分子レベルまで粉々に果たしてやりてえ!!」
◆紐を結ぶ◆←ボタンでした
「@って、オレの首が絞まるだろ!
Bだけはぜっったい、ありえねえ!
っていうかこの紐、異常に長ぇんだよ。
これなら妙な真似とか出来ねえな。
良かったぜ」
「なかなかマニアックなのを選んだね」
「選んでねえ! おい! 結ぶんじゃねえ……!」
「……というわけでA、胸元でこうやって一回結んで、ちょっと下がったところでまた結んで」
「……?」
「もうちょっと下がったところで……どうする? もう一回結んでおくかい?」
「ちょっ……、何かすごく嫌な予感がする。やめろそこは」
「どうしようか」
「よせよヒバリ! おい!! あ……!」
「ただ結んでるだけだよ」
「そこさわんな……は、あ……!」
◆紐を結ぶ◆←ボタンでした
「あ……っ、も、やめろ……、解け……っ!」
「僕のせいじゃないよ。ボタン押した人がいるんだよ」
「……んだよっ、そんなの……! やめ……っ!」
「姿見を持ってきたよ。どう? この結び目の間に紐を通して……。
背中で括って、また結び目の間に通して……これで完成。
この結び方の名前、判る? これを縛るにはそれなりに紐が長くないと足りないんだって。
一生懸命調べて、長さ計算したんだよ」
「……っ」
「ほら、こっち向いて。
その格好をよく見せて。
改めて拍手をどうもありがとう。
来てもらった記念にこの子の姿を説明したいところだけど」
「てめー、それ以上言ったらマジで果たす……!」
「……だそうだから、ご想像にお任せするよ。
しばらくこのノリで運行することにしたんだってさ。たびたび差し替えるよ。
また来てくれると嬉しいね」
「マジかよ、おい!!」
◆現在の雲獄拍手へつづく◆