その瞳に映るもの

□内部調査
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―ぺタッぺタッ






軽い音が
廊下に響く



それは紛れもなく
私のはだしで歩く足音







『…今日は
 週末か〜…
 そりゃぁ 誰もいないよね』



そうつぶやきながら
私は出入り口の広場の方へ向かう



すると
まっすぐこちらに歩いてくる
大きな体つきをした男の人






『?? 誰?』




私は立ち止まり
壁の方へ寄り 疑いの目で
彼を見る




そして
彼も 私をジッと見ながら
目の前で立ち止まった






BJ「こんにちわ
   君はここの生徒かい?」




『? はい 
 そうですけど…』




―ジッ…





う゛…
なんだこの人


すっごいこっちみてくるんだけど…





BJ「……君は「オイっ!」」



BJ「!」

『!!』




死武専の廊下の奥の方から
声がした




そちらを二人してみる





BJ「あぁ!先輩
   お久しぶりですね」



『おぉ、赤ノッポ!』




奥の方からやってきたのは
長身、赤髪の彼

デスサイズ、スピリットである





スピリット「誰が赤ノッポだよ


    よう、BJ


    よくきてくれた」



そういって
手を伸ばす赤ノッポ


その手を握り返すBJ



BJ「えぇ」





その光景を眺めている私を
二人はチロッと見る




『??』





BJ「……」




スピリット「……(さすがに
    名前の前では
    話せないな)

    BJ コーヒー入れるよ

    こっちだ」



BJ「あ、はい」




そういって歩き出す
スピリットの後ろを歩くBJ



『何??』



私は一人首をかしげた




不意に赤ノッポが振り向き
私に指を刺した




スピリット「おい!名前!!

    ちゃんと寝てろ!」




その言葉に私は目を開いて
びっくりする



『いきなり大声だすな!!
 

        べぇっ!!』


舌をだし
憎たらしい顔をする私に

赤ノッポは
呆れた顔をして
そのまま歩いていった



『…ってか あの人誰』
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