その瞳に映るもの

□母なる者
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歩いて数十分―…








頭の中がぐにゃぐにゃする…
ここら辺は空気が悪いな…





ずっと 疑いの目を光らせていたソウルが口を動かす








ソウル「オイッ どこまで行けば そのゴーレムがあるんだ?」






ソウ「もうすぐさ…」






ソウル「さっきからそればっかだな…」




ソウ「同じ質問をすれば 同じ答えが返ってくる」








ソウル「気味が悪いんだよ この村もお前らも」






マカ「ちょっと… 失礼なコト言わないの!!」










ソウ「この村はね ゴーレムをよその町や国に売って
  成り立っているんだ

  玄関先におけば魔除けになる―…
  みんな得体の知れないモノが怖いのさ」








ソウル「俺たちが “魔” だっていいたいのかよ?」






マカ「そうは言ってないでしょ どうしてすぐつっかかるの?」







ソウル「こいつらそう言ってんだよ!黙ってろ」






マカに近寄る





『マカ…アイツ…すごく嫌な感じ発してる…』






マカ「名前…?…大丈夫?汗だくだよ?」




『大丈夫…』









ソウ「

   村に誰も寄せつけないように

    おとなしく平穏に暮らしたいんだ…

     何の問題もなく平穏に…




   争いごともなくゴーレムのようにジッとしていた」







静かに聞くみんな







ソウ「人も同じだろ?

  角のたたない 良い人づらの奴に限って―…






























        実はね

     心の中は真っ黒なのさ






              実はッ!!」
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