その瞳に映るもの
□補習!?そして彼らと会う
5ページ/33ページ
フラッと重い足取りをする私の腕を 名前が掴む
◆『どうしたの?大丈夫?』
『大丈夫…だから離して』
奴がいるんだ
肩を捕まれる
◆『顔色わるい!どうしたか言って!』
私は我にかえる
『う、あ、ご、ごめん…。なんでもないから、行こっ』
私は名前の腕を引っ張っていく
◆『ほんとに?』
『うんっ』
作り笑いをする
スピ「おーい、早くいけ!」
◆『すみません(汗』
【死武専・廊下】
ソ「な、なぁ あいつ さっきから こっちすんごい睨んでるんだけど」
マ「うん…、さっき教室でもすごく嫌な感じだった、なにかしたかな?」
ソ「さぁな」
―スタスタ
だめだ、耐えられない
この10年間 ずっと憎んで生きてきたんだ…
私は無意識に体を動かした
―ダッ
◆『!!? 名前ちゃん!?』
『あ″あ″ああぁぁ!!死ねぇええ!』
ソウル・マカ「「!?」」
武器を手から出し ソウルにへと飛ぶ
マ「ソウル!」
ソ「なんのつもりだ!?」
そういってソウルは魔鎌へと変身する
―ギギギギッ
武器同士がぶつかり合う音が静かな廊下に響く
『このやろお″ぉ!その鎌で私のお母さんとお父さんを殺したのかぁ!!』
ソ「!? 意味わかんねぇ!俺は人間を殺した覚えはないぞ!」
マ「そうよ、鬼神の卵と化していないかぎりそんなこと許されない!ソウルは人間を殺すような奴じゃない!だから攻撃をやめて!」
『嘘をっ!この10年間お前のせいで孤独に生きてきた!お前を殺すために!!』
◆『名前ちゃん!』
―ガバッ
奴から引き剥がされる
名前か…
あぁ、離して…
あなたの近くにいると なぜか落ち着くの…
なにもかもどうでもよくなってしまう
悪い心を殺すその暖かさが……