その瞳に映るもの
□聖剣!?
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【死武専 玄関前階段】
『とっとっと♪』
階段を飛ばし飛ばししながら
降りていく名前
◆『踏み外さないでねー』
『大丈夫だって♪
それより早く!!』
◆『はいはいっ』
かなり 上機嫌の名前である
ん??
あれは クロナ??
階段を下りていくと
階段の一番下の柱の近くに
クロナらしき 人が立っている
降りていくにつれて顔がハッキリする
やっぱり クロナである
『オォーイッ!クロナァ〜?』
―ビクッ
私の大きな声にびっくりしたのか
肩をあげるクロナ
◆『?どうしたの?こんなところで』
クロナ「あ…名前と名前…
う…うん ちょっとね…」
『??
まぁ、いいケド
これから “パフェ”っていうものを
食べに行くんだよっ♪
クロナも行かない???』
目を輝かせながらクロナに迫り寄る名前
◆『なんか、甘いものが食べたいっていうから
パフェとかどう?って言ったら
食べたことないらしくて(笑
クロナちゃんも行こうよっ』
私達の発言にいっきに戸惑うクロナ
クロナ「う…あう…
ごめん…用事があるんだ…」
『ええー
何のぉーー?』
◆『こらっ
用事があるっていってるんだから
訊かないのっ!』
不満そうにクロナの手を握る名前を
引き離す名前
『うー』
◆『ごめんねっ またね!クロナちゃん』
クロナ「う…うん…」
引きずられながらも
名前は 後ろを振り向き
『絶対 今度、一緒に食べに行こうねっ♪』
と 叫んだ
その言葉に クロナはなんだか
寂しそうな顔をして
なにも言葉に発しなかった