その瞳に映るもの
□過去
1ページ/17ページ
【死武専 保健室】
ソウル「ほら あ〜ん…」
マカ「……」
ソウルがご飯をマカに差し出す
マカ「ねェ…すごいハズかしいんだけど…」
ソウル「何で? しょうがねェじゃん?
動けないんだし…」
パティ「マカ 赤ちゃんみたい♪」
椿「困ったコトがあったら 何でも言ってね」
ベッドに寝ているマカの周りにたかる
ナイグス「ワガママ言ってないで
しっかり食いな
博士が診たところ あと数日で
魔法は解けるみたいだし」
マカ「右手は動くようになったんだけどなァ…
動けないと逆に色んな所に行きたくなる」
『わかるわかる!
私なんて 窓から脱走しようとしたもん』
マカ「え…(汗」
リズ「今度私らの家に遊びに来いよ
パーティーしようぜ」
◆『楽しそうだねっ♪』
マカ「うん!!」
キッド「俺が幹事で完璧なパーティーにしてやろう」
さっきからゴソゴソとなにかしているキッドが話す
ってか 今 キッドが幹事って言った!?
リズ・パティ・マカ・名前
『「「「 エエ!?キッドがァ!!?」」」』
一斉に不満の声をあげる
キッドがガーンとしたような顔で
キッド「何だ!?何か問題があるのか!?」
リズ「キッドだと 色々
細かそうなんだよ
染みになるからコップはちゃんと
コースターの上に置けとか…」
パティ「クッキー食べるのにわざわざ
流し台に行くのヤダ―…」
『前、服がちょっと歪んでただけで
2、30分くらい 調整されたことあるんだもん…』
マカ「つーかさ キッド さっきから何やってんの?
ゴソゴソと」
キッドはさっきから
薬品棚をいじっていたのだ
キッド「イヤイヤ
マカから見て物をきっちり
左右対称に並べているんだ
気になるだろ?
動けなきゃなおさらだ」
全員
「「「 …… 」」」
◆『おぉー、綺麗っ!』
キッド「そうだろう!」
名前は同感するのね
キッド「ナイグス先生
この薬品 もう一つありませんか?
あるとすごくバランスよく並ぶんですが…」
白いビンを持って ナイグス先生に見せるキッド
ナイグス「ああ それなら
薬品保管庫にあるよ
とってこようか?」
キッド「イエ!手間はとらせません
自分でとってきます」
―パタンッ!
勢いよく出て行くキッド
ナイグス「あッ!!イヤッ!
すごく散らかってるからッ!!」
あぁーなるほど…
『こりゃ もう、もどってこないな』
キッド「うおわぁあ!!
リズ!!パティ!!
ちょっと来てくれ!!」
ドアの向こうから声がした
パティ「どうする?お姉ちゃん…」
リズ「今日一日整理整頓で終わりそうだな…」
「よっしゃああ!!」
―ガンッ!