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□甘えさせて。
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甘えさせて。
(抜薫注意。)
「なぁ、薫。」
「なぁに?」
「……いい加減、どこう?」
小一時間ぐらい、ずっと俺の胡座をかいている足の上にちょこんと、座っている薫。
何をする訳でもない、ただ、座っている。
でも、そろそろ見回りの時間だ。
「なぁ、…薫。」
「うー。いやだなぁ。」
「でも、「仕事なんでしょ?」」
……。幼い薫に俺は時々焦る時がある。
いつか、何処かへ行ってしまうのだろうか、とか、仕事から帰ってきた時ちゃんとこの部屋に居るだろうか…と、
薫が居なくなるのではないかと言う不安と焦りに。
俺はとらわれている。
「じゃあ、行ってくる。」
「…うん。気をつけてね。」
言葉を交わし、部屋をあとにした。
歩き出すと、足が痺れていることに気付いた。
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無理やりエンド。
→数年越しのあとがき。