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□君がスキ
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「剣心。」

「なんでござる?」

「……呼んでみただけ。」

「最近、薫殿はそればかりでござるなぁ…。」

「…そう?」



…だって、呼んでいないと…返事が返ってないと……、怖いんだもの。


また、貴方が何処かへ行ってしまうんじゃないかって…。
あの時は、皆に押され、支えられながら京都まで行って、ここまで来たけど………また、剣心が何処かへ行ってしまったら、私はもう…追いかけることができないかもしれない……。

何処までも追いかけてやる!…なんて無理かもしれない…。

……最近、そのことばかりで、あの時の事を思う度に怖くて仕方がない。

こんな事を直接言える筈がないけど…怖い、怖いの…、置いていかれるのが……。









「……殿。」

「…………え?」



「薫殿。」




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