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□絡まる。
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「どうでござるか?薫殿」
「ん。もう痛くないわ。ありがとう剣心!」
丁寧に優しく薫の髪をとかしていた剣心。
やはり、いつみても、触っても綺麗な髪だと思う。確かに薫殿のリボンと髪は酷く絡まっていたが…その影響もなく、まっすぐ綺麗な黒髪が輝いている。
「助かったわ剣心!髪も結ってくれてありがとう!」
「よかったでござるよ。」
「じゃあ、朝餉にしましょう!」
その場を立とうとした薫。しかし、何を思ったのか剣心は薫の手を引き止め、自分の方に寄せる。
「!?えっ、ちょっ…剣…んっ…やめっ…、」
薫の後頭部に手をあて、深い口づけをする…。
それと同時に漏れる甘い声。
「んっ、ふぁっ…、」
「薫殿も…満更ではござらんな。」
「ちがっ…!また、髪が乱れるじゃない…!」
………顔を真っ赤に染めて言う台詞ではないでござるよ、薫殿。
「大丈夫でござるよ。拙者がまた、結うでござるから。安心して今は、拙者に身を委ねるでござるよ…。」
「!?あ、朝から委ねないわよぉ!!!」
なんだかんだ、朝から剣心に身を委ねた薫嬢でした。
fin.
あとがき→無し。ヽ(・∀・)ノ