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□絡まる。
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剣心がいつもの様に朝餉の用意をしていると、

「剣心〜……。」

困ったような声で薫が訴えかけてきた。

目を見開く剣心。
もしかして…、からかい過ぎたてしまったのか?

という考えが剣心の脳裏を過るが…、

「助けてぇ、剣心…。」


どうやら違ったようだ。

「どうしたでござる?薫殿。」

「どうしたも…何も…剣心、櫛で髪の毛をとかして?」

「薫殿の?」

「…うん。」

……。どうしてまた…。

「だって…、」

理由を聞いていないのに…、

「だって、リボンと髪の毛が絡まっちゃったんだもの…。」

ほら、と後ろ髪を見せる。
そのくるりと向きを変える姿がなんとも言えない。

ヤバい…泣かせたい。
その感情を押しこらえる剣心。

「一体どうしたらこうなったでござる?」

「御飯の匂いがしてきたから、慌ててリボンを結んだのよ…でも上手く結べなくて…焦って結び直したんだけど、また上手くいかなくて…その繰り返し…………そしたら、いつの間にか絡まっちゃった…。」


……。焦らなければいいのに。と言いたいところだが、少し酷い事になっているので、直すのを優先するのだった。





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