short

□絡まる。
1ページ/3ページ

絡まる




「痛い……。」

朝着替えようとする薫が途端にはっした台詞である。


「腰が…、」

「腰がどうしたでござる?」

痛い、と続く筈の言葉がでて来なくなった。
ニコニコと笑顔の剣心が現れたから……。


「け、剣心…。」

「どうしたでござる?薫殿。」

「わ、私今……着替えているんだけど………。」

「何を言ってるでござるか。昨夜も全部見たでござ、「いーから、出てって!!!!剣心の馬鹿ぁあ!!!」」


腰の痛みは昨夜の秘め事のせいの他ならない。

部屋を出ていった剣心に対して、

「助平……!」

と小さく叫ぶ薫だった。




.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ