*BL*
□Junk&拍手ログ
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【オトナルカカ】
※性描写があります(少し)
「…ん…っ…」
「はっ…はっ…」
ユラユラと揺れる自分の足を掴む手にぎゅっと力が篭るのを感じ、伏せていた目を少し上げると斜め上から碧眼が見下ろしていた。
「…う…ッ…ん…」
「…ハァ…」
なに?と問いかける動きをした眼球に反応し、荒い息を吐き出していた唇の端がニィっと上がる。
いや、上げようと努力しているのだけどやっぱり快感に流されそうになるもんだからそれはとてもぎこちなく、ミシミシと音を立てそうな動きだった。
「…な、に…ッ」
「ハッ……ん……いんや…」
「…う……」
「…ここ。……ここ、赤いな、って…」
グイグイ突き上げながら、揺れ動く体の上を指差すのだけど目標物も一緒に揺れ動く所為かなかなか上手くいかないようだ。
枕へ押し付けていた頭を軽く浮かせ、ナルトの指先を見ようとしたけどこちらもやっぱり上手くいかない。
「た、びら…ッ…」
「…あっ…あ、あ、…」
戻った手に両足を一層高く抱え上げられ、ズンッと最奥へメリ込んだ場所に気を持っていかれた。
ナルト自身の息も上がっている所為で、聞き取れたのは溜息混じりの意味の無い言葉だけだ。
そのまま意味も意思もない呻き声に押されてどろどろの波に飲み込まれてしまった。
「何だったの、アレ」
「あ?…ああ、これこれ」
突っ伏したまま自分の腕に顔を埋め、なんとか息が整ってから頭の端にこびりついていた言葉を聞き直すと、それはもう嬉しそうな笑顔を浮かべたナルトの手に肩を押され、体半分だけがシーツから離れた。
冷たい空気が肌を擽り表面が微かに毛羽立つ。
「…なに?なんかある?」
「鎖帷子の痕ー」
丁度あばらの辺りを示す指は、自分で見るには少し無理のある場所だ。
「へっへー。もしかしてこれ、俺しか知らないんじゃね?」
「そりゃそうでしょ。ってゆーかお前も付いてるよ?」
「え?マジ?」
「ホントホント」
ソコ。と指差した先には、もう冬だというのに未だ日焼けしたみたいな肌の上にうっすらと残る小さな格子模様。
羞恥の欠片もなくシーツを思い切り剥いで、自分の体をまじまじと眺めてから「うわ、ほんとだ!」と嬉しそうな声を出した。
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