生意気な子供達

□願わくば
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ひとつ願わくば。


あの人の腕が欲しいの。


俺が悪魔に苛められて泣いて帰って来たら、
どうしたの?
と包んで欲しい。


俺が愛を囁いたなら
俺もそうだと包んで欲しい。


俺がこの世に嫌気がさしたら
俺も一緒に!
と縋りついて欲しいのに。



「…アンタはあまりに愛されている」



その腕に収まる人々が
あまりにも幸せそうで。
俺だけではないのだと、
痛い現実が降り注ぐ。


嗚呼、俺が。
どんな思いでアンタの腕の中に収まっているのかも知らないで!


(貴方のくれた体温が、初めて人から貰ったものでした)

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